言葉とデザイン

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オリジナルTシャツが増えてきました。

Tシャツを創りはじめてもうすぐ4ヶ月が過ぎ
ますが、ぼくのなかにある景色も少しずつ
鮮明になってきています。

ぼくたちは言葉を話すとき、からだを使います。
あたりまえですね。。(笑)

かたちや色や音、香りや味などをからだで感じて、
その感覚を相手に伝えるために、呼吸という風に
乗せて言葉をつないで表現します。

ぼくは、自分が感じたことや持っている景色を
言葉で表現するときに、言葉をもっと柔らかく
包みこむことができないかな、と長い間
考えていました。

個人的な感覚になってしまうので伝わりにくいかも
しれませんが、言葉が輪郭を持ちすぎているという
感覚でしょうか。。

これは、ぼくの感じたことを相手に押しつけたり、
完璧に伝えたいという意味ではありません。

わずかにずれてしまっている部分も、どこまでも
交わることのない縞模様と同じように心地よい
ものですからね。

音楽は言葉以外の音もあるので当然ですが、
同じ言葉でもメロディに乗せて聴いたときと、
話し言葉で聞いたときを比べると随分と感じ方が
変わります。

言葉だけでグレン・グールドのように表現されて
しまう方もいらっしゃいますが、言葉の周辺に
漂うかたちや色、音や香りなどがぼくには
まだまだ足りないと感じていました。

その足りないものを補うためにTシャツを創り
はじめて、デザインを少しだけからだで感じる
ことができるようになってきたことで、からだの
なかでの言葉とのつながりも深くなってきた
ように思います。

言葉にデザインを漂わせるにはまだまだ勉強が
足りませんが、デザインや言語を学ぶことで自分
の持っている景色が少しずつ鮮明になっていく
過程を見るのは、ぼく自身もとても楽しいです。

写真の手前にあるブロックのTシャツにはなぜ
空白があるのかな。。ラックにかけてあるブルー
のストライプの「美学」の文字はなぜはっきりと
描かれていないのかな。。と、言葉で伝えること
がむずかしい大切なものを、みなさまが自由に
感じていただけたら嬉しいです。

そして、ご自身が求めていたものにばったり
出会うことができたなら創った意味があります。

みなさまにとって深いものに響くようなものを
創っていきたいと思います。

 


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2014/05/13 | コメント/トラックバック(0)|

カテゴリー:アート

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