かぐや姫の物語

ジブリのアニメ映画「かぐや姫の物語」が公開されていますね。
4分10秒からの姫が走るシーンを見ると映画館に足を運びたくなります。

ぼくがたいへんお世話になっている方から森光伸さんの「月の時間」と
いう本をいただきました。その本にかぐや姫のことが書かれていましたので
ちょっとご紹介。

   かぐや姫は、月から天人たちが持ってきた不死の薬を置いて、
  月の都へと帰っていった。帝はたいそう嘆いて、「天にいちばん近い 
  山はどこだろう」といった。駿河の国にある山が天に近いときき、
  次の歌をしたためて薬を勅使にもたせた。

  逢(あふ)ことも 涙にうかぶ 我身には 死なぬ薬も 何にかはせむ
  
  (あなたに逢うこともできなくて泣いてばかりいる私に、不死の薬が
    なんの役にたつのでしょう)

  勅使は帝の命にしたがって、その山の頂でこの歌を書いた手紙と
  不死の薬の壺をならべて火をつけて燃やした。

  その山こそが不死、つまり富士の山である。

    (「月の時間」より引用)

この本を読むまでぼくもこのことを知りませんでした。
歌もいいものですね。みなさまにもぜひ。


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2013/12/12 | コメント/トラックバック(0)|

カテゴリー:生活

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