無垢材料と木質系の加工材料

木目のある家具の材料を簡単に分けると無垢材料と木質系の加工材料の2種類があります。
広い意味で無垢材とは丸太の木から切り出した柱や板材のことを言います。

ジョン・ケリーの家具やCOCO DE CLASSのダイニングテーブルも巾10cm程度の無垢集成材を使用しています。

継ぎ目のない一枚の板からできていないと無垢材家具ではないといわれる方もいらっしゃいますが、
1mの奥行きの天板にするには、樹齢何百年で直径1.5mはある大木でなければ材料を取れないと思いますので、
とても稀少な材料のため価格も上がり誰もが気軽に購入できる商品ではありません。

同じように丸太から数十センチの板材を切り出すことは比較的難しくありませんし、
巾こそ違え無垢材に変わりはありません。
現在販売されている無垢材家具の多くは、こういった材料を巾の狭いものでは2cm~3cm、
少し広めで10cm~20cmなどの板材を平行に接着した集成材にして使用しています。

では、木質系加工材料というのはどのような物かというと、
板材の芯にパーティクルボード(木材チップを接着剤と熱で固めた製品)や
MDF(同じく木材繊維を固めたもので繊維版と呼ばれ、比重によって数種類があります。)など、
これらの加工品の表面に突き板と呼ばれる、大根をかつら剥きするように木材を薄くスライスした
板(厚さ0.2~0.6mmほど)を貼ったり、木目を写真に撮ってプリントした紙を貼った材料のことです。

こうしてできた木質系の加工材料を使用している家具は、
無垢材を使った家具に比べると反りや狂いなどはほとんど無いとても素晴らしい家具ですし、
無垢材よりはるかにコストダウンすることができるため、
今では突き板を使用した家具の価格も数千円からあります。

ただ表面に傷が付いてしまった場合は芯材が露出してしまうため、
無垢材のように補修をすることはできません。
そういう意味では使い捨ての家具になってしまう可能性もあります。

無垢材の家具、ジョン・ケリーとココ・デ・クラスは触れた時の感覚はとてもやさしく、
心を落ち着かせてくれます。そして、いつまでも家族の一員として付き合っていける家具です。


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