木目を楽しむ

mokume

無垢材家具ジョン・ケリーは、時間の経過とともに木材の艶が増し、
色合いも深くなっていきます。その艶や色合いも心地よいですが、
見た目の心地よさの秘密は木目にもあるのです。

木目の交差していない縞模様が、落ち着きのあるすっきりとした
感じを与え、幅や間隔のいい加減さが心地よいと感じる秘密なのですね。

ぼくは、どこまでも交わることのない心地よいいい加減さを持つ
縞模様は大好きなのです。

この「いい加減さ」とはどういうことかというと、人がまっすぐに歩くとき、
紙に書いた直線のようにぶれずに歩くことはなく、必ず左右にふらつき
ながら歩いていきます。そのふらつきは自分でも予測しにくいですね。

その「はずれ」を物理の言葉で「ゆらぎ」といいます。ゆらぎも予測
できる程度にいろいろありますが、完全に予測できたり、全く予測
できないことではなく、どうももうひとつ読めないという程度の「ゆらぎ」
の方が人は心地よく感じるそうです。

この心地よいゆらぎは自然界にとても多く、そよ吹く風や小川の
せせらぎ、音楽などもそうで、人間の体のなかにもこの基本リズムと
同じゆらぎを持つ現象は非常に多いのです。

ゆらぎを感じ基本のリズムを感じることができれば、自分しか持って
いないリズムも感じることができると思うのです。

自身のリズムを感じることができれば、体の内側と外側をつなげる
風である「呼吸」も、いつもより優しく、安定した流れを楽しむことが
できるのではないでしょうか。

普段の生活のなかで「あ、なにか心地よいな。。」と想うとき、体のなか
ではこんなことがおこっているのです。おもしろいですねぇ。。

ちなみに、縞模様好きから紺の生地に灰色で刷ったよろけ縞の
Tシャツを創ってしまいました。(笑)

yoroke-shima


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2014/04/16 | コメント/トラックバック(0)|

カテゴリー:生活

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